２０１８ 京都の高校生 ドラフト情報
★２０１８年８月２２日時点での情報
京都の３年生で早くからドラフト候補だった選手たちは、すでに大学への進学が決まっています。
龍谷大平安のエース小寺智也君、４番の松田憲之朗君、島田直哉君、
乙訓のエース川畑大地君、大型左腕の富山太樹君です。
その一方で、夏の視察を経てプロ志向の強い２人の候補が浮上してきました。
福知山成美 藤田希和遊撃手 １７８㎝ ７５㎏ 右投左打 福知山ボーイズ
レフト前ヒット
藤田君は、一年の秋からショートで起用され、攻守に安定した働きをしてきました。
当然、大学からも誘われていますが、それらの誘いを断ってプロ一本に絞っています。
ただ、指名されるかどうかは微妙です。育成枠で指名されるかもしれません。
先輩にあたる横浜DeNAの桑原君は、一年生の春にサードを守った時から、グラウンドをゴムまりが跳ねるような
バネがあり、「恐るべし身体能力」と感心したものでした。体が小さいのが、ややプロとしてどうかとは思いましたが、
順調に選手として成長するとともに、努力家で意識も高く、２年生秋の段階で「プロで間違いない」と思いました。
藤田君の場合、確かに好選手で、バッティングセンスを評価するスカウトもいますが、身体能力とか、
足、肩が飛び抜けた存在ではありません。こういう場合、プロのスカウトとしては「大学でのプレーを見たい」
という評価になりがちです。
ドラフト会議で指名があるかどうかは、当日までわからないのではないかと思います。他の選手の志望届提出
状況や、当日の指名状況で指名があったり、見送られたりするのではないでしょうか。
京都国際 池田将也外野手 １７７㎝ ７２㎏ 右投左打 神戸西リトルシニア
１年生の夏から、長打力で目立つ存在でした。育成枠での指名が有力になっています。
京都国際からは福岡ソフトバンクの曽根君、清水君と育成枠で指名され、順調に成長する選手が出ています。
スカウトの間でも、京都国際の選手には体の強さと、気持ちの強さをもつ選手がいるという評価が定着しており、
今年の選手のなかでは池田君の評価が高いです。
池田君は、長距離砲としてじっくり育てたいタイプだけに、指名があっても育成枠だと思います。
【大学生のドラフト候補】
・上茶谷大河投手 （京都東山ボーイズ⇒京都学園⇒東洋大） ドラフト１位候補 指名は確実です。
高校時代は福知山成美にKOされるなど目立ちませんでしたが、大学で一気に開花しました。
柔かな腕の振りからMAX１５１キロのストレートやスライダー、スプリットを投げ込みます。
大学球界を代表する投手で１位指名が確実です。
・山上大輔投手（オール山城・ヤング⇒立命館宇治⇒立命館大） ドラフト下位での指名が期待されます。
高校時代、立宇治の優等生タイプとは違う、オラオラ系で度胸もあった。３年春、近畿大会出場。
大学でも順調に成長し、立命館大のエースに。MAX１４９．プロでは中継ぎとしても活躍できそう。
・山辺 凛投手（南京都リトルシニア⇒東山⇒京産大） 指名は微妙も、将来性は評価されている。
高校時代から細身ながら、しなやかな腕の振りで京都の好投手の一人として注目された。３年夏４強。
大学では２年からリーグ戦に登板。MAX１４４．将来性が高く評価されており、まずは社会人に進む予定。
★２０１８年５月１２日時点での情報
京都の高校出身の大学生にドラフト候補が何人かいます。
まず、東洋大の上茶谷大河君（京都学園）ですね。東都大学野球リーグを代表する投手に成長して、
ドラフト１位での指名がほぼ確実となっています。
高校２年秋の２次戦２回戦の平安戦、夏の２回戦の福知山成美戦で投げていて、珍しい名字とともに
覚えていることは覚えていますが、まさかドラフト１位クラスになるとは思いませんでした。
福知山成美には１０安打されて８失点。京都学園は２対８で敗れました。
この他、立命館大の山上大輔君（立命館宇治）、東北福祉大の藤川昂蓮君（京都外大西）、
京都産業大の湯川翔太君（久御山）と川辺凛君（東山）、徳本健太朗君（平安）あたりが、
ドラフト候補としてあがっています。
京都の高校生では、現在、プロのスカウトの視察が行われているところです。
★２０１８年２月１４日時点での情報
今年の新３年生には、全国的に見てもドラフト上位候補がたくさんいます。
京都には、大阪桐蔭の根尾君や藤原君のように指名確実という選手はいませんが、
昨年秋の段階でスカウトが注目する選手は出てきています。
乙 訓 富山太樹投手 １８０㎝ ８０㎏ 左投左打 周山中学出身
昨年夏に甲子園へ出場した京都成章のエース北山君に次いで、２年連続で周山中学出身の
ピッチャーが甲子園出場の原動力になりました。
富山君は、１年生秋から左右ダブルエースの一人として経験を重ねてきました。
昨年秋は、 最速１３８キロのストレートとカーブ、スライダー、フォークを武器に４０イニングスで
４２の三振を奪っています。
大型左腕なのにモロさや危うさはなく、むしろ安定感のあるピッチングは見ていても安心できます。
昨年秋の近畿大会でも、智辯和歌山のエース平田君を見ながら（対比叡山）、「これなら乙訓の富山君の
方がいいですよ」と言ったら、周りの高校野球ファンは「また、松井の京都びいきか」みたいな反応でしたが、
実際に富山君が神港学園戦でマウンドに上がると、みんな納得していました。
ただ、まとまりがいいだけにダイナミックさや大物感にはやや欠け、プロのスカウトの評価も分かれていました。
この冬でどれだけ成長できたか、また選抜のマウンドでどんなピッチングを見せてくれるかによって
評価が高まれば、有力なドラフト候補となるのではないでしょうか。
龍谷大平安 島田直哉投手 １８５㎝ ７７㎏ 右投右打 京都シニア出身
京都シニア時代から１４０キロ前後のストレートを投げ込む一方、制球に苦しむことが多かった。
それでも将来的に頼もしい存在と大阪桐蔭や広陵にも進学は可能だったが、あえて京都の名門を選んだという
京都の金の卵。
２年春の近畿大会の彦根東戦で２．２回を６奪三振、最速も１４２キロをマークして注目を集めた。
ストレートの速さとキレの良さが魅力的で将来楽しみな投手。
ただ、投手として細かなところやメンタルは、まだ発展途上で、今後の成長が期待される。
龍谷大平安 松田憲之朗内野手 １８１㎝ ７５㎏ 右投右打 京都洛北ボーイズ出身
埼玉西武の炭谷銀仁朗のいとこ。１年秋から平安の中軸を担う。
ツボに来れば一発放り込むパワーが魅力で強打の内野手。アグレッシブなプレースタイルで元気もいい。
京都選抜のオーストラリア遠征でも大活躍し、他の選手とはレベルの違いを見せた。それでも、
昨年秋の段階では、全体的にドラフト指名レベルとはいえず、 この冬でどれだけ成長したのか注目される。
