２０１５ 京都の高校生 ドラフト情報
★２０１５年９月１６日時点での情報
東京ヤクルト ３位指名
龍谷大平安の高橋奎二君が、１４日付で「プロ志望届」を提出しました。
動画 対舩曳海（天理）
夏の大会は、京都大会４回戦で敗退。甲子園出場も、高校ジャパンに選ばれることもありません
でしたが、有力なドラフト候補であることは変わりありません。
４位以下になるとは思いますが、ほぼ確実に指名されると思います。
１２球団の中では、特に東京ヤクルト、巨人が熱心ですね。
福知山成美から関西大学を経て王子で活躍する近藤均君も、ドラフト候補です。社会人３年目の
今年、「３年目もダメなら引退」という覚悟で取り組んだ結果、都市対抗に出場し、２試合連続完封、
３試合投げて１失点の好投で、ドラフト候補として注目されました。
侍ジャパンの社会人代表にも選ばれ、右の中継ぎとして北海道日本ハムが熱心と伝えられます。
ただ、社会人戦の場合、ドラフト３巡目までの指名ならすんなり入団の可能性が高いですが、
４巡目以下の場合は、会社に残るのか、あえてプロの世界に挑戦するのか、本人の決断しだいに
なります。近藤君の場合、どうなりますでしょうか。
トラフト候補でいえば、京都については来年が楽しみです。
龍谷大平安の１４０キロ左腕の市岡奏馬君、大型のトップバッターに育ちそうな小川晃太朗君、
そして、乙訓の１４０右腕の上野晃徳君は、ドラフト候補として名前があがっています。
京都翔英の捕手の石原彪君については、確かに肩が強くて、送球も速いですが、サイドスローですし、
リードやキャッチングを含めた捕手としての評価は、プロのスカウトにはそれほど高くありません。
また、バッティングも確かにパワーはありますが、ツボに来ればという印象です。ドラフト候補としては
素材的には楽しみながら、攻守においてより一層の成長が待たれるという感じでしょう。
大学生では、龍谷大平安出身で、国学院大の１年の時からスタメン出場していた久保田昌也君
に注目です。現在は３年生で４番を任されています。
社会人では、森脇亮介投手（塔南→日本大→セガサミー）、酒居知史投手（平安→大体大→大阪ガス）、
長岡宏介投手（福知山成美→王子）がドラフト候補となっています。
★２０１５年６月２日時点での情報
京都の高校生で、ドラフト候補といえるのは、龍谷大平安の高橋奎二君だけでしょう。
昨年は、この段階で、京都国際の佐田君や日星の亀井君の名前をスカウトから聞きましたが、
今年は、高橋君の他に名前を聞きません。
高橋君は、これからまだまだ評価が上がる可能性がありますが、現段階ではドラフト指名されて
も４位以下でしょう。プロのスカウトからは、プロ志望届を出せば、指名はされるだろうが、大学に進んで
もっと成長するという道もあるのでは、という声をよく聞きます。
実際、スライダーのキレはそれなりにいいと思いますが、今のストレートの球威では苦しいかなと
思います。
投球を見ていて思うのは、胸回りから脇にかけての柔軟性に欠けるということです。上半身がもう一つ
柔らかく使えていないので、マウンド上で「おりゃあ〜」と吠える割には、ボールに「魂」が伝えきれて
いないと思いますね。プロレベルで見ると、軽い感じでスーッとくるので、まあ、飛ばされるだろうなと
いう印象です。
具体的には、肋骨と肋骨の間の肋間筋、胸骨と肋骨をつなぐ胸肋関節をもっと柔らかくすること。
それに、脇の奥深くまで指がスーッと入っていくぐらい脇を柔らかくすることでしょうね。すごい
ピッチャーというのは、脇に指を入れると、肋骨に沿って手が奥の方まで入っていくぐらい脇が
柔らかいです。
投手では、よく肩甲骨の可動域のことがいわれます。肩甲骨の可動域の話なんて、まあ、小学生から
高校生レベルの話です。日本を代表する投手をめざすなら、肩甲骨よりもっと身体の中心に近い、
脇の奥の方とか、肋骨の可動域の話になってきます。
まあ、こんなことを書けるのは、高橋奎二君のレベルが相当に高いからです。夏の大会とU−１８
日本代表での活躍を楽しみにしています。
今年の春季大会は、２年生の活躍が目立ちました。
その中でも、龍谷大平安の１４０キロ左腕の市岡奏馬君、大型のトップバッターに育ちそうな
小川晃太郎君、そして、乙訓の１４０右腕の上野晃徳君は、夏、そして秋の活躍しだいでドラフト候補に
入ってきそうな予感がします。
★２０１４年１２月２５日時点での情報
秋季の京都大会で、プロ野球のスカウトの方々をほとんど見なかったです。
近畿大会で久しぶりに顔を合わせると、よくこう聞かれました。
「京都は、他に誰かいる？」
私は、
「いないです」
と答えざるを得なかったですね。
京都のドラフト候補は、現在の時点では、「他にいない」状態です。
でも、「他にはいない」ということは、誰かひとりはいるという意味でもあります。
それが、龍谷大平安の高橋奎二君です。
つまり、スカウトの間で、「高橋奎二」君については、すでにドラフト候補としてリストアップされているという
ことです。
ちなみに、今年の２年生投手には「３高橋」と呼ばれる３人のドラフト候補がいます。
ＭＡＸ１５２の県岐阜商の高橋純平君、「雄星２世」と呼ばれる花巻東の左腕・高橋樹也君、そして、
平安の高橋奎二君の３人です。
高橋奎二 １７７センチ ６６キロ 左投左打
亀岡市出身 中学時代は篠少年野球クラブ（軟式）に所属。
兄は塔南のショートで好選手だった利政君。現在は花園大。
MAX１４２キロ。
常時１３０中盤から後半のキレのよいストレートと、打者が「消える」と驚くスライダー、カーブ、チェンジアップを投げ込む。
細かな制球はまだまだこれからも、制球自体は悪くない。
１年秋の近畿大会で公式戦初登板・初先発すると、あれよ、あれよと勝ち進み、神宮大会まで出場。
センバツでも、先発３試合、リリーフ１試合の計４試合２３.１回を２１安１６Ｋ１１四死球自責点４と好投。
優勝の立役者の一人になりました。
その後、球速を上げようとしてフォームを崩し、夏の京都予選での調子はもう一つ。
夏の甲子園の初戦、先発マウンドを同学年の元氏君に譲りましたが、１回表、５点を奪われ、なおも１死
１，３塁のピンチに緊急登板すると、本人にとって最高のピッチングを披露。ＭＡＸ１４２キロもマークして、
降板する７回途中まで６.１回を投げて２安８Ｋ。３塁を踏ませない快投を演じ、スカウトにも大いに注目され
ました。
秋季大会は、京都大会の２次戦から近畿大会まで１人で投げぬきました。
まだ試合によって出来に差があり、メンタル面もまだまだ。ドラフト候補としての評価は、下位指名の扱いです。
実際、高校生投手では、県立岐阜商の１５０キロ右腕高橋君や、東海大相模の キレキレスライダー投手吉田君ら、
ドラフト上位候補と比べると、評価は低いです。
でも、この冬、しっかり鍛えて、体も、心も、一回り大きくなれば、ドラフト上位候補になれる逸材であることは
間違いありません。急がず、じっくり、地道に鍛えてください。
